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J様(平群町) 大学講師

1.来院時の症状
腰椎4番と5番のすべり症による重度の坐骨神経痛です。
腰から足の裏まで、毎日24時間、ずっと痛みがありました。特に左脚は激痛がある場合や、しびれがあることもありました。歩いている時に痛みが出る時は、歩行に危険を感じその場でしゃがんだりしました。しびれて足の感覚が「ぼわぼわ」になり、足に力が入らず立っていられずに、こけるように倒れたこともありました。電車では揺れると痛みを感じました。
歩くのも精一杯で、ゆっくりしか歩けず、駅から自宅までいつも他の人たちにおいてきぼりでした。痛みのある左脚をかばいながら、騙し騙し歩くので、普通に歩くにはどうしたらいいのかもわからなくなっていました。

整形外科の医師からは、定期的にお薬を処方されていましたが、単なる痛み止め(ロキソニン)と血流を良くするもの(ムコスタ)なので「(どうせ治らないので)気休めです。」と言われていました。
またできるだけ安静にしている間に、身体中の筋肉がなくなって、痛みにより一層敏感になり、くしゃみ、せきをしても強い痛みを感じました。新陳代謝も落ち、体が冷えて冬は眠れない日もあるほどでした。
いつ手術してもおかしくない状態と言われ、数ヶ月後には手術の覚悟をしていました。ただ、しびれが足の裏まで出たらもう手術しても治らないと言われていたので、毎日いつしびれが出てしまうか、今のこのしびれはもうダメなのかもしれないと不安な日々でした。しびれが出る前に手術しなくてはならない、また手術をしたところで、ボルトを入れるので、ボルトを入れている上下の骨に痛みがでる可能性があること、10年ぐらいでボルトが劣化して痛みがでる可能性があることを聞かされていたので、手術してもダメ、しなくてもダメ、どっちにしても「もうダメだ」と思っていました。

2.施述を受けてどう変わったか。
まず、一日中痛みがあったのが、痛みを忘れている時が出始めました。「あれ?痛みを感じてない?」と驚きました。そして最近は痛みを感じないのが基本で、痛みを感じる時もあるようになりました。
次に歩いた感じが変わってきました。以前は痛みがひどくならないように、あまり力を入れないようにごまかして歩いていたのですが、今は足の裏にしっかり力が入っていることを感じています。駅から帰宅する時も、他の人と同じぐらいのスピードで一緒に歩いていけるようになりました。

痛みやしびれがでることがあっても、自分の状態が変化してきたのを実感しているので、以前のような不安はなくなりました。すると、「もうダメだ。何もできない。」と思って、何に対しても意欲がなくなっていたのが、何かできるかもしれない、してみたいと前向きに思えるようになりました。
そして手術を回避できただけでなく、整形外科の通院も今ではしていません。

3.どのような方にすすめたいですか?
まずは腰痛の方、特に「すべり症」の方にお勧めしたいと思います。
ずれてしまった骨は元には戻りません。整形外科では、痛み止め薬で痛みを抑えられる間は、感覚を「ごまかし」、ごまかしきれないほど悪化した時点で手術をします。つまり、静かに悪化していくのを待っているしかありません。積極的に治療する方法がないのです。
また、激痛が出てしまうと、もう腰痛体操もすることもできません。

大久保接骨院の治療では、自分から無理をすることは全くありませんでした。そして「骨がずれている」というトラブルがあっても、痛みを感じない方向に、身体自体を積極的に正常な形へ戻していくように感じています。
今ある悪い身体の状態を、良い方に向けていきたいと望まれている方に是非お勧めしたいと思います。


J様
いつもご利用ありがとうございます。
最初は本当に大変な状況で、正直何度も冷や汗をかきました。

私たちの施術ですべり症を変化させることはできません。しかし、お身体の状態を検査分析すると、J様を苦しめていた坐骨神経痛は長期間安静にされていたことによる身体の消耗と正しく立てていないことによる歩行の乱れが主な要因となっていました。
つまり、身体の構造異常ではなく、使い方や養生方法の不整が症状を招いていたのです。

辛いことを承知で可能な限り身体を動かし、身体を温めることにご協力いただきました。施術はくびや肩周りの偏りを整え立ち方を整えることに集中しました。
初回施術から2週間後には手術不要と言われ本当に安心しました。しかし、くびの緊張、偏りが甚だ強く歩行を整えるのに1年半もの期間を要してしまいました。
何とか、当たり前の日常を取り戻していただき、お気持ちも前向きになられ本当にうれしく思っています。

何事も一生懸命で多忙な方なため、現在も寝不足や疲労が溜まると腰や足に痛みを感じられます。いずれは、多少無理をしても腰や足が痛まないよう、今後もバランスの良い身体つくりをサポートさせていただきたいと思います。

院長 大久保